(前編)女性は手に職をつけるとお得? ママのキャリアアップ&チェンジ

2016.6.10
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大好評のママ座談会第4回、今回は出産後仕事に復帰するママたちのキャリアアップやキャリアチェンジについてお話していただきました。

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人物紹介

Iさん(写真右)
4人のお子さんを持ちながら自宅で整体サロンを営む。ツボ押し中心のすいな整体とリフレクソロジー、台湾式足つぼマッサージがメイン。第一子は先天性の障がいを持つ。結婚前は医療秘書。

Kさん(写真左)
3月に資格を取り、4月から介護職員として勤務。出産前にセラピスト経験が10年あり、アロマトリートメントの講師も月に何度かのペースでやっている。お子さんは1歳。

Sさん(写真左から2人目)
育休が終わり結婚前から務めていた金融系の会社に復帰。営業職。元いた職場は片道1時間半かかるため転勤が決まるまで時短勤務。お子さんは1歳。

―――今のお仕事を始めるきっかけを教えてください

Iさん:私は一番上の子が今15歳なんですけど障がい児で、病院通いが大変だったんです。かかりつけの病院、定期健診、普通の診察…と1週間のうち病院に行く日が多くて、子どもの体のことを考えて少しでも自分で何かできないかと思ってこの世界に飛び込みました。なるべく病院通いの負担を減らしたかったんです。

―――お子さんがいらっしゃる中での勉強は大変だったのではないですか?

Iさん:託児付きのスクールだったので助かりました。資格を取るペースが私はスローな方なんです。家計に負担をかけたくないので、最初の講座の費用だけ家計から出してもらって、あとはサロンで得た収入をためて次のステップ、と徐々に進めています。ほかの方は次々に取っていく方が多いんですけど、私は7年がかりで今やっと4つの資格が取れました。

Kさん:子どもが4人いるだけでもすごそう。それプラス勉強って考えると大変ですよね。私は介護の資格をこの子が8か月の時にスクールに行って取ったんですけど、すごく大変でした。主人に預けて行ったので感謝しているんですけど、主人も大変そうだったので終わってほっとしています。子どもが一人だから何とかなったけど…。

Sさん:4人もいたらご飯作るだけで1日終わっちゃいそう。

Kさん:本当本当。

Iさん:親が子どもに勉強している姿を見せられるのはいいですね。その影響で子どもも自主学習をよくしています。

全員:えー! えらい!

Kさん:理想的ですね! きっとお母さんが勉強を楽しくやってるから、勉強は苦痛じゃないって思うんでしょうね。

―――介護の仕事はよく大変といわれていますが、どうしてそのお仕事をしようと思ったのでしょう?

Kさん:介護の方はまだ始めたばかりで簡単な仕事だけなのでわからないんですけど、セラピストの仕事は、自分にとってすごく大変だったんですよ。

―――サロンに勤めると次々とお客さんが来られますもんね。

Kさん:そうなんです。精神的にも体力的にも私は削がれました。もしかしたら向いてなかったのかなと10年やって思ったんですよ。ずっと続けていたからそのキャリアを捨てるのは勇気が要ったんですけど、この機会に違う世界に行ってみようかなと思いました。

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―――どういうところが自分には向いてないと思ったんですか?

Kさん:施術をするのは好きなんですけど、前後のカウンセリングがあまり得意ではないのと、化粧品を販売しなければならなかったのがすごく苦痛だったんです。毎日終電帰りだったこともあって、子育てしながら続けられる仕事ではないなと思ってサロンはやめました。でも縁あってアロマトリートメント講師の仕事ができることになったので、今後はそちらを自営でやりながら介護の仕事をしていく予定です。それから、自営業だと子どもを保育園に入れづらいので、後々介護の仕事をフルタイムにして子どもを保育園に入れたいとも考えています。

―――Sさんは近々会社に戻れられるということですが、片道1時間半は遠いですよね。

Sさん:はい。定期的に転勤があるので、それを待っています。

―――金融系ですと転勤があるんですね。仕事内容としてはいかがですか?

Sさん:営業なんですけど、お客様と会うのは好きです。どちらかというと社内にいる方がストレスが溜まりますね。ただ、営業の仕事は高い目標を要求されるのでそれを達成するのが大変です。

―――なるほど。新卒で入って、産休でいったんお休みされたんですか?

Sさん:はい。産休と育休で1年4か月くらいですね。戻る緊張はあるようなないようなって感じです。金融機関って転勤もあって人の入れ替わりが結構多くて、自分がいたころの人はもう半分くらいいなくなっています。その分新入社員が入って、でも半分は知ってる人なので。特に私がいた支店は毎年新入社員が入ってきて下積みをして別々の支店に行くっていうような、教育がメインでもあるので、上の方から教えていただく環境ができていて、人間関係は良いと思います。周りの人たちも支えてくれますし。

職場復帰orキャリアチェンジ? それまでのキャリアとこれからの仕事

―――Sさんは元いた会社へ復帰ということでしたが、例えばご自分で手に職をつけて、などは考えたことはありますか?

Sさん:会社員だとどうしても育休をもらった以上戻らないといけないんですけど、もし自分に手に職があったら、例えば1回やめて1年2年休んだとしても別の職場でできるのでいいな、といろいろな方の話を聞いて思いました。でも手に職とは違うかもしれませんが、私は営業の仕事ならほかの会社でもできると思っています。

Kさん:私は今までセラピストしかやってきていないので、Sさんみたいな会社員にすごくあこがれています。実は介護職に就くきっかけが、主人の母がやっていて、“子育てしながらしやすい仕事だよ”って言われたことなんです。営業も事務もできないし、セラピスト以外に選べる仕事がこれしかないと思いまして。

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―――でもセラピストも素敵な手に職だと思いますが…

Kさん:そうなんですけど、でもセラピストはしばらくやらないって決めたんです。

全員:本当に嫌だったんだ(笑)

Kさん:心身ともに削がれながらも良く10年もやってきたなって思います。介護の仕事はきついというイメージがあったので覚悟を決めて行ったんですけど、スクールに行ったら先生が“こんなに面白い仕事はないよ”っておっしゃるんですね。
先生たちが皆さん“お年寄りと話すの楽しい、特に認知症の人とか最高”っていう
んですよ。だから仕事って見方によって大変な仕事も楽しくできるんだなと知って、私もそういう風にできたらいいなと思います。

―――すごいですね。介護って絶対必要な労働力ではありますけど、そこに飛び込む勇気がなかなかないですよね。

Kさん:でも私の動機は不純なので(笑)
セラピストの講師が自分には合っていると思っているんですけど、講師としてフルで働ける仕事がない。Iさんのように自分で開業して頑張ろうと思って動いていた時もあったし、元の職場に戻ってもいいかなとも考えました。結局介護の世界に入るきっかけも主人の母の言葉の、「子供がいても働きやすい職場」の一言で、去年の11月ごろにス クールに行くことに決めたのですが、それまでは悩みや葛藤がありました。ですので去年はキャリアチェンジについて凝縮した1年だったと思います。

―――行きつ戻りつみたいな感じで、すごく悩まれたんですね。

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Kさん:はい。だから周りの会社員のお友達がうらやましかったです。会社に戻るのに不安や葛藤を抱えている方も多いんですけど、戻れる場所があるっていいなと思います。

Sさん:隣の芝生は青く見えますよね。どんな仕事についていても嫌なこともあればいいこともあって、かといって働かなきゃ働かないでなんとなくつまらなかったりして。

キャリアを積むことの難しい職種に挑戦する厳しさや、そもそも未経験者募集の少ない仕事など、決断に要する勇気と時間は男女関わらず直面する問題ではあります。しかし、出産や子育てなどでどうしてもそれまでの仕事を一旦区切る必要がある女性は、男性に比べこういった壁にぶつかることが多いようです。

(後編)現代の母、それぞれの選択・働き方へ続く

(後編)現代の母、それぞれの選択・働き方
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:Blanchechou編集部

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