子育て中にスキルアップとして資格を取りたい。何がお勧め?


まだ小さな子供がいるけれど仕事をしたい。でも子育て中は仕事に割ける時間に限りがあるから勤務時間や勤務地に制限があるし、数年のブランクもある。出産前と同じようにはいかないという方も多いですよね。でも、働くからにはやりがいも欲しいし、条件も良くしたい。そう思われた方、資格を取得してみませんか。

出産後も仕事を続ける女性は年々増えてきていますが、それでも出産を機に仕事を辞める女性は5割ほどいます。また、職場復帰しても育児と仕事の両立が難しかったり、今までと同じように男の人に交じってバリバリ働けない、職場の理解がない、同僚たちからの気遣いが逆...

資格にもいろいろありますが、暮らしを豊かにする趣味的分野のもの、仕事に直結するものに分けられます。今回の記事は仕事復帰が目的なので、後者の「仕事に直接かかわりのある資格」について書いていきます。それ以外の資格についてはまた別の記事で書きたいと思います。

仕事で使える資格を選ぶ

資格を取ったからすぐにその仕事につけるかといったら、結構難しいと思うんですよね。実務経験も必要だったりしますし。一番現実的なのは、今までしてきた仕事に関係があってプラスアルファになるような資格を選ぶことです。さらにその資格に「将来性」があって、「仕事に活かすことができる」、「需要がある」、「専門知識を身に付けられる」か、ということも大切です。もちろん今までとはちがった新しい分野の資格でもいいですが、仕事復帰をしやすいのはこちらかなと思います。

職種別お勧め資格

不動産業界

宅地建物取引士

国家資格です。以前は宅地建物取引主任者(宅建)と呼ばれていました。宅地建物取引士の一番重要な業務は、宅地や建物の売買、賃貸借の契約が成立するまでの間に、取引の相手方に重要事項の説明をすることです。これは宅地建物取引士の専権業務になります。不動産売買や仲介をしている業者はこの宅地建物取引士の有資格者を置かなくてはなりません。

不動産業界だけではなく、宅地や建物の評価を必要とする業種等(金融関係、建築関係)でも活用できます。また民法等の知識も得られるので、その関連の業種でも需要があるかもしれません。

資格を受験するのに年齢制限もなく人気の資格ですが、合格率は15~17%と難易度は高めです。

実施時期:年1回(10月)/受験資格:なし/試験方式:マークシート/合格率:15~17%/受験料:7,000円

ビジネス(事務系)関係

秘書技能検定試験

文部科学省後援の資格です。ビジネスマナーをはじめ、社会人としての基本的なマナーが学べます。3級、2級、準1級、1級とあり、3級と2級は一次試験のみ(マークシート+記述)ですが、準1級から1級は一次試験の次に二次試験(面接)があります。受験資格に制限はなく、学生にも人気の資格です。

事務仕事をされていた方にはスキルアップにいいかと思います。また電話応対がきちんとできるというのは割と強みになると思いますので、面接でもアピールできるのではないでしょうか。

実施時期:年2回(2、3級のみ年3回)/受験資格:なし/試験方式:マークシート+記述+面接/合格:60%以上の正解/受験料:2,800円~6,500円

MOS(Microsoft Office Specialist)

ワードやエクセルのスキルを販売元のマイクロソフト社が証明する資格です。パソコン系の資格では知名度があり、国際資格なので世界で通用します。事務系の仕事でOfiiceのソフトは使えるのは基本だと思いますが、さらに専門知識を高めることができます。またどれくらいスキルがあるのか客観的に証明できます。スペシャリスト(一般)・エキスパート(上級)の2つのレベルがあります。

実施時期:毎月1、2回/受験資格:なし/試験方式:実技のみ/合格率:非公開/受験料:科目数による

日商簿記検定

日本商工会議所および各地商工会議所が実施する資格です。知名度は抜群で、経理だけでなく財務や一般事務にも有利な資格と思います。初級から3、2、1級があり、3級が基本知識となります。経理を仕事にされていた方は、2級以上は取得したいです。

実施時期:年3回(1級は年2回)/受験資格:なし/試験方式:実技のみ/合格:70点以上/受験料:2,800円~7,710円

金融業界

ファイナンシャル・プランニング技能士

国家資格と民間資格があります。上記のファイナンシャル・プランニング技能士は国家資格になります。ファイナンシャルプランナーは、顧客の資産等の情報をもとに将来のライフプランニングに即したアドバイスや計画を立てるのが主な仕事です。お金関係の資格ですが、金融業界にとどまらず、どのビジネスシーンでも活用できます。例えば年金、住宅ローン、節約、資産運用、不動産……。それぞれの専門性をさらに高めれば活躍の場も広がりそうです。

実施時期:年3回/受験資格:3級はなし/試験方式:マークシート、実技試験

介護関係

高齢化社会で確実に需要は増えていますが、人手不足ということもあり、比較的未経験でも働きやすい業界かと思います。

介護職員初任者研修

旧ホームヘルパー2級にあたる資格です。基本的な介護の知識や技術が身に付けられます。

介護職員実務者研修

上記介護職員初任者研修の知識を十分身に付けた上で、さらに専門的な知識や技術を習得できる資格です。ステップアップを目指す人におすすめです。

介護福祉士

こちらは国家資格です。介護を必要とする方の身体介護、生活援助をする専門職です。受験には学校で定められた科目や単位の取得、または介護業界での3年以上の経験が必要です。

その他、こういう資格も

上記のお勧め資格とは少し違うのですが、個人的に最強だと思うのは看護師です。年齢にかかわらず需要があって、他の仕事より報酬は高め。勤務先も病院だけでなく、小さなクリニックや企業や学校の保健室、介護施設などいろいろあります。ただ今から数年勉強をして試験も受けなくてはならないので、家族の理解と協力も必要です。なので気楽にやってみよう、というものではないと思いますが、資格取得に年齢制限もなく、子育て後に看護師になる方も増えているようです。以前から看護師になりたかった! という方は挑戦してみるのもいいかもしれません。

まとめ

子育てをしながら空いた時間を見つけて勉強をするのは大変です。モチベーションを維持するのも一苦労かと思います。ですが、取得できた資格と、資格を取ったぞという達成感は今後の就職活動の励みになると思います。

ちなみに筆者はweb業界にいるのですが、正直な所業界の変化についていけていません。以前はweb制作会社でwebデザイナーなどをしていたのですが、そこを辞めて比較的のんびりした会社でサイトの管理をしていたり、育児休暇を取っている間にどんどん置いていかれた感じになってしまいました。でも何か資格や知識を得るならマーケティング関連かな、と漠然と思っています。

:Masami_H

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