第2回目は、私の働いている「自閉スペクトラム症児・者のための 教育コンサルティング・ファームeureka(エウレカ)」についてお話したいと思います。
eurekaとは「分かった!」という意味のギリシャ語です。こども達や保護者の方、こどもに携わる全ての支援者たちと、一つでも多くの「分かった!」を共有していきたいという思いから名付けられました。
自閉スペクトラム症のこどもは、一般的に言葉の裏にある意味を読み取ることが苦手と言われています。例えば、「お風呂見てきて」と言われたら、普通、水がいっぱいになっていたら止めますよね?でも、自閉スペクトラム症のこどもは、ただお風呂を見てくるだけで、水の量を確かめて止めるということはできません。こういう場合は、風呂釜に印をつけていて「印のところまで水がたまっていたら、とめてきて」と具体的に伝えると理解できます。
そういう関わり方を保護者の方や支援者が分かっていることで、こどもも指示を分かって行動できます。
eurekaでは、科学的根拠のある方法で彼ら一人ひとり、そして周りの大人にも「分かった!」という経験を積んでもらえるような支援を目指しています。
このコラムを通して、ひとりでも多くの方に自閉スペクトラム症について、そして正しい支援の仕方について知っていただけたら幸いです。