運が良かった!! 日本に来て22年! 最高に幸せ!! お祭りが好きです from ルーマニア

女性の様々な生き方を紹介する本コラム第10回は、横浜を拠点にフリーランスの自然治療家として活躍しているルーマニア出身の医学博士ミハエラ・シェルブレアさんです。

「日本に来て最高に幸せ」そんな言葉を言ってもらえて……日本人としては、うれしいかぎりですが、日本にいて最高!って思っている日本人はたくさんいるのでしょうか……。

お祭りが好き! というと、想像できるのが、わっしょい! のお祭りです。
いえいえ、そうではございません。四季折々の行事、ひな祭り、七夕まつり、などのお祭りです。
ミハエラさんは、伝統的な古き良き日本、日本の行事を愛しているのかもしれません。

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私は、死ぬまでに必ず日本に行く! という強い信念を持っていました

10歳頃に何かが舞い降りてきたのか……日本語を習いたい! と思うようになりました(当時のルーマニアは共産主義で鎖国状態、隣国に行くことさえ出来ませんでした。それなのに、日本?)。
そんな頃だったのでお父さんは猛反対!! 気がふれたのか? 月にでも行く気か? 日本に行くことがそんな風に思われていた時代でした。

運がよかった! 運がよかった!

その後、大学の日本語言語学部を希望していましたが、当時日本人の先生がいなかったのでその時は中断、お母さんの病気で良き主治医と出会えたのがきっかけで医学に目覚め、副作用のない医療を志し、医学部へ進みました。
急なギアチェンジで、ぎりぎりの合格!(運が良かった)

医学(東洋医学)を通じてでも日本に行きたいと思いながら大学に通うことにしました。大学入学後、日本語言語学部に日本人の先生がやってきました(運が良かった!)。

医学部生はドイツ語の授業が必須でしたが、元々ブカレストのドイツ語の学校に通っていたので、ドイツ語の授業は免除されたのでその時間を有効活用して、違うキャンパスの日本語のクラスに通うことが出来ました(運がよかった!)。

ドイツ語ができたことが自分の人生に一番大きい影響を与えたとのこと。
医学部五年生の時に、ルーマニアで革命が起き、政権が変わったことで恩師(お母さんの主治医)が自然療法のプライベートホスピタルを設立、ミハエラさんも研修医として勤務することができました。

研修医で勤務期間中、政権交代後の貧しいルーマニアへは、オーストリアから医者の先生たちが援助をしに来ていました。その際、通訳(ドイツ語)として活躍、そのお礼としてオーストリアでホメオパシー(※1)を学ぶことが出来ました。

大学を卒業後、研修医を経て2年後にとうとう日本へ留学、名古屋大学へ!(ブカレストにある日本大使館の門をたたいて直接日本行きを交渉! 奨学金が出る試験にパスした!)。
大学では、寮で生活。名古屋は遊ぶ場所がほぼなかったので、平日は一生懸命勉強して、週末に近くの京都や周辺三重、岐阜、奈良観光や秘湯巡りをしました。ほんとうに楽しかった。
名古屋でよかった(運がよかった!)

日本に来てとっても良かった!!

外国人だからといって許される特権、良い意味で、不作法であっても許されたり……。自分は歓迎されていると常に思える状況でした。
日本の大学では、最初の半年は日本語クラス、あとの1年は研究生として大学に在学、その後、博士課程への進級試験に合格し滞在がさらに4年延長。
日本に来て暮らすという夢は叶えられた。もうひとつ夢をつくらねば……。

大学院卒業後、その当時、WHOが震災のあとに神戸に設立されたので、そちらへ就職。
残念ながら自分の思い描いていた環境、仕事ではなかった……ただ、空いた時間でホメオパシーの講座をパソコンで作成などして再び、自然療法の世界へと。
タイミングだったのか、お母さんの病気の悪化のため、仕事を辞めてルーマニアへ戻るが、ルーマニアでの仕事はなかった。
自分が求めているもの、求められているものは、ルーマニアにはないのか……日本へ逆戻りして笹川平和財団に勤務し(生命倫理のプロジェクト)、その2年後に青山にある国連大学に移り、伝統医療と生命倫理の研究を続けた。
その当時は、我孫子に居住。第二? 第三の故郷というくらい我孫子も大好き!

国連大学の研究所の一時的な移転もあり横浜へ転居……(運が良かった!)

現在横浜在住、フリーでセミナーを催すなどしている一方、名刺に旅人と書いてあるくらい、旅好き! 旅行してます!
「旅人」の文字も、ミハエラさんが会話できる、ルーマニア語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語の構成となっています(おしゃれ~)。

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お子様もご一緒されて、すでに30数カ国は余裕で旅しているそうです。残念ながらご主人はお留守番。
そんなこんなしているうちに日本に来て、早22年だそうです。

現在進行形、これから広めていきたい。広めるというよりみんなに話したくてたまらない!

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自然療法などを通して、色々と学び、自分の考えや信念を持って行動、生活をしています。
普段は、肉や牛乳など、動物性のものを摂取してませんが、クッキーや甘いものなどをたまに食べたりもします(笑)甘いご褒美。
バターは動物性ですが、代替えで、ギー油(※2)を使ったりしています。いろいろなものの代替え物があるようです。

日本では、小さいときから牛乳を飲むことは学校でも必須でしたが、牛乳そのものがカルシウムを作るのではありません。
動物性のものを多く接種すると酸性になり、体が中性になろうとするため、骨からミネラルを出すため、骨がもろくなりやすい。骨粗しょう症の原因とも言えるそうです。
自分や身近な誰かが病気になって初めて生活習慣や病気と向き合おうとする。
食べ物も安全な無農薬が良いのだけど、完全に無農薬な野菜を手にいれることは困難な昨今です。
どこまで妥協が許されるのか……自分が納得すればオッケー!! とのこと。

今は誘惑が多い、本を読まない。周りのみんなが読んでないから読まないなど、周りに流され、自分で自分を抑制する子供たち。
倫理の枠、生命の大切さの教育がないのが残念であったりします。
若いお母さんの知識を育てたい。情報発信が大切。知らない、知らなかったというのは悲しい。一歩ずつ進む、ちょとずつでもまずは始めること。

私の哲学

こうじゃないといけない! ということはない!
日本で暮らしていて充実している、好きなことを好きな時にできる、ほんとうに幸せ。

(※1)ホメオパシー:今から200年前にドイツ医師ハーネマンがその生涯をかけて確立させた自己治癒力を使う同種療法。
(※2)ギー(英語:Ghee):インドを中心とした南アジアで古くから作られ、食用に用いるバターオイルの一種。乳脂肪製品。ギーは発酵無塩バター(インドでは「マカーン」と言う)を煮詰め、水分や蛋白質を取り除き、純粋な乳脂肪となっている。

ミハエラ・シェルブレア(Mihaela Serbulea, M.D.,Ph.D.)

ルーマニア出身。医学博士。横浜を拠点にフリーランスの自然治療家として活躍。自然治療法アドバイザー・生命倫理エデュケーター。世界各国を旅し、さまざまな文化を感じ、日本では温泉の研究も行っています。

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