冴木杏奈さんが語る「Anita Inner World Evolution 番外編」命を活きる Vol.1「出会い」


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ブランシュシュの大きなテーマは、女性の「転機」。
結婚や出産、キャリアチェンジなど、今を生きる女性たちには、様々な転機が訪れます。

自然に自由にわがままに自分の人生を選び、生きるための知恵やヒント、そして気づきが得られるように、様々なジャンルで活躍し、輝いている女性にお話をお聴きします。

このコーナーでは、世界的タンゴ歌手の冴木杏奈さんにお話を伺いました。

ご自身が企画主演される来年1月からの公演「Anita Inner World Evoluthion
番外編」を中心に、自分自身の可能性を信じること、人は変われるということなど、時に笑い、時に涙ありの刺激的な杏奈ワールドをお届けいたします!

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来年1月~2月公演の「Anita Inner World Evoluthion 番外編」はどのような内容でしょう?

このお芝居は「天使のダイアリー」という舞台の続編です。
アーニャという名前の下級天使が、アニータという名前の女神になるまでを紐解いた物語なんです。
お話の中の天使は本来、見習い、下級、中級、上級、そして女神の順番になっていくのですが、アニータは、上級天使を飛び越えて女神になりました。アニータはなぜ階級を飛び越え女神になれたのか?を中心に、物語が進行していきます。

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杏奈さんと女神アニータが重なりますね?

そうですね。アニータは、歌の女神でもあるんですよね。アーニャという天使の時から歌で人を癒していくという役目がありました。そして、それはものすごく人間に寄り添った天使であり、女神なんです。
天使の時の仕事の1つは、亡くなった人が自分の人生をどのように歩んできたのか、その人の人生を紐解き、この人はこういう生き方をしてきたから天国、この人は地獄という采配でした。
その時、アーニャは、人の気持ちに寄り添いすぎるくらい、もの凄く寄り添うんですね。
もう少しあっさり采配してもいいんじゃないの?って思うくらい、亡くなった人を目の前にした時、亡くなる前、彼女はどのように考えて生きていたのだろうか?彼はどんな風に思って生きていたのだろうか?そんな風に、人の心に寄り添い続ける天使でした。
そして、アニータという女神になった今も、変わらず人の心に寄り添い続けます。

また、一方では自然界、自然の営みというものがありますよね。地震や大雨など自然災害で亡くなる方もいらっしゃいます。自然の力に人間は抗えない。それすらも客観的に見ているのが神なのではないかという意見もあります。
でも、人間の持つ可能性を信じ、人が「こうなりたい」と強い想いを持った時、人生とは変わっていく、そして夢を持つことがいかに大事かを人間に教え、手を差し伸べる。それがアニータという女神像なんです。

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このお芝居は、杏奈さん企画ですね?

本当にこの作品をやりたいと思いました。人間の中にある無限の可能性を表現したかったんです。この話は、大学の講演などでもお話をさせていただくのですが、私も随分長く苦しい時がありました。そんな時にある医学博士の先生にお会いしたんです。
先生は、「人間は、自分の中に命としての可能性を持っている、そして変わりたいと強く願えば、変わることができるし、何かを成し遂げることもできる。人間はその力を持っているんだよ」と教えてくださったんです。

少し、話が逸れるかもしれませんが……。

ずいぶん前の話になります。大きな仕事を終えた後に、燃え尽き症候群になったことがありました。それまで描いていた夢とか希望とか、そんなものはどこかに行ってしまったようでした。これから自分はどうしたらいいのだろうか?どう生きたらいいのだろうか?少し先のことさえ、全く描くことができなくなってしまったんです。まるで自分があるような無いような、本当に、今を生きるのが精一杯の頃でした。

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何度か杏奈さんの舞台を拝見しています。いつも活き活きとされていて、とても想像がつきません。

人間は変われるんですね!

私は、それまでの人生、どちらかというと自分が無く、周りから「こうした方がいいよ」と言われて、それをなんとなくやってきました。芸能界に入ったのも、自分がやりたいからというよりは、周囲から勧められてだったんです。歌うことが好きだったのと、信頼できる方に、「やってみてダメだったら止めればいいじゃない」と言われたこともあって「じゃあやってみるか」と、芸能界デビューを決めました。

そうは言っても、やるからには、精一杯やりたいと思いました。デビュー当時は、夢や希望にあふれてましたね。
でも、色々な経験をする中で、うまくいかないことの方が多くなっていきました。
例えば、事務所の方針でやりたいことがやれなかったり、選んだものの、うまくいかなかったり、オーデションで最後の2人に残ったけど、負けてしまったりと、結果、ダメだったってことが続きました。期待した分だけ、うまくいかなかった時の落ち込みが大きくなるんですよね。期待する自分が、本当に苦しかったです。
そして、そういうことが続くと、「期待したって、結局またダメよね」って、いつしか、諦めるのが上手になっていきました。

でも、性来が真面目なので、そういった状況でも一生懸命仕事はしていました。
ただ、自分はどの方向にいくのだろうと不安はありました。歌手をやっている、司会もやっている、こういうお仕事もしているし、こんなこともしている。仕事があるということは、とても幸せなことだけれども、自分はどこにいくのだろうと思う毎日でした。
そんな時に大きな仕事をいただいたんです。そして、それが終わった後に燃え尽き症候群になってしまったんです。

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心の中が真っ黒になってしまったような、ブラックホールとでも言うんでしょうか。胸に大きな穴が空いたように感じられました。本当に自分が自分じゃないような感覚です。
どうしたらいいか分かりませんでした。そんな時期に、医学博士の先生にお会いしたんです。

生まれながらに運が良いと言われる人がいます。反対に何をやってもうまくいかない人もいます。でも、「どんな人間の中にも可能性はあって、自分で運を切り開くことはできるんだよ」、「人は変わることができるんだよ」って、その医学博士の先生が言ってくださったんです。

それを聞いて、そうだ! 変われるものなら、変わりたい。強くなりたい。
精神的にタフになりたい。もっと大きな人間になりたい。
本当に心の底からそう思いました。

それが、今の私になる、始まりです。

左:最新アルバム「ANNATRONIKA」 右:最新シングル「DESTINO~運命~」

左:最新アルバム「ANNATRONIKA」/右:最新シングル「DESTINO~運命~」

Vol.2に続く

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左・中:A5サイズ 右:A4サイズ 2枚組

左:A5サイズ裏面 中:A5サイズ表面 右:A4サイズ 2枚組

応募方法
2016年11月5日までにeメールまたはFAXをお送りください。
お名前、住所、連絡先(必須)を明記し、年齢、ウェブマガジンBlanchechou(ブランシュシュ)を知ったきっかけ、感想、冴木杏奈さんへ応援メッセージなどをお願いいたします。
当選は、商品の発送をもってかえさせていただきます。

連絡先
e-mail:info@earth-y.co.jp
FAX:045-710-0304

:夏井誓子

Information

冴木杏奈

北海道 旭川市生まれ。1987年「ミスさっぽろ」をきっかけに、タンゴ歌手としてデビュー。
実力を認められ、アルゼンチンでのレコーディング、数々のメディアに出演。日本ではオルケスタデルソルのソロボーカリストとしても活躍。
『 ニューズウィーク』日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。ラファルダ・タンゴフェスティバルでは外国人として初となる「タンゴに貢献した20人」を受賞するなど、国内外で活躍の場を広げている。
※冴木杏奈オフィシャルサイトより

Web:http://www.annasaeki.com/

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「Anita Inner World Evolution 番外編」

東京公演 2017年1月19日(木)~29日(日)
会場:CBGK シブゲキ!!
広島公演 2017年2月1日(水)~3日(金)
会場:広島市東区民文化センター
横浜公演 2017年2月6日(月)~7日(火)
会場:県民共済みらいホール

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