自然からひびく「五感の刺激」 〜飯田みゆきのコラム 第14回

2017.9.5

最近、
「自分を好きになろう。」
「自分を肯定しよう。」
という言葉をよく聞くようになりました。

私も、特に中学校のころから自分のことがめちゃめちゃ嫌いでした。今でも、『こんなワタシ、どーなのよ・・・』と思うことはあるけれど『まぁ、こんな人もありじゃないの?』と思うようには、なりました。

そのきっかけは、自然とのふれあいだったと思っています。

自然とふれあうと何故か心が開かれる、そんな感じがしませんか? 理由はいくつかあると思いますが、ひとつは『五感の刺激』ではないかと思っています。

自然のなかには、五感にひびく刺激がいっぱいです。意図しなくても、思考より五感を働かせる時間が多くなります。

目に触れる緑。
風が通り抜ける音。
土の香り。
ほほをなでる風。
おいしい空気。

五感からの刺激はカラダの器官を通してやってきます。五感をとぎすますことは、自分自身を観察することにつながります。感じ方はそれぞれで正解はなく、一人ひとりのなかに答えが生まれます。

あるひとは、すっきりすると表現し、
あるひとは、ミカンの香りと表現し、
あるひとは、懐かしいと表現する。

これは全部、モミの葉の香りをかいだときの人々の表現です。

自分が感じたことをひとつひとつ肯定することで、自己肯定、自己尊重の感情が生まれるように思います。

自分をあるがままに受容し、一人ひとりが自分の大切さ、かけがえのなさを信じることができれば、世界は、もっとやさしいものに感じられるかもしれません。

コラム執筆者

飯田みゆき(”自分の感覚を取り戻す” 森と魂のセラピスト)
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