「スミレって、実はその辺に咲いています。」~飯田みゆきのコラム 第10回

2017.4.25

私の家は、東京の東のはじっこにあります。
ある日、地元の駅に行く途中でスミレを見つけました。

駐車場わき、コンクリートの隙間に力強く生えていました。
これは、本家本元の『スミレ(Viola mandshurica )』ではないのか?と、ワクワク。

私たちが日常で一番よく見かけるスミレは、実は、『タチツボスミレ(Viola grypoceras)』の場合が多いです。小さくてハート型の葉っぱで、うす紫色の花をしています。

明治神宮にて撮影

都会でも、公園や道端など、その辺で見かけます。

ただの『スミレ(Viola mandshurica )』の特徴は、
・細長くて矢じり状の葉。
・濃い紫色(すみれ色)の花。

そういう気持ちでもう一度見てみると、確かに地元の駅前で見つけたスミレは、『スミレ(Viola mandshurica )』の特徴をもっているように見えます。「都会ではコンクリートのひび割れなどからも顔を出す。」(wikipedia『スミレ』)という記載も見つけたので、あながち間違いではなさそうです。

森林療法の説明をしていると、「森林療法に行ったとして、で、どうなるの?」という質問をよくいただきます。

ひとつの答えは、『自然界の声が聞こえるようになる。』ことだと思います。

サクラの開花で春を感じる人は多いでしょう。もし、コンクリートの隙間に春を感じることができたとしたら???(←???)

毎日の通勤路が宝箱のように輝きはじめ、新しい音色を奏ではじめます。そして、ひとりでニンマリする私、嫌いではないです。

サクラもいいけど、スミレもね!

コラム執筆者

飯田みゆき(”自分の感覚を取り戻す” 森と魂のセラピスト)
Page Top