ミトコンドリアは、私たちの細胞のなかでエネルギーをつくっている場所で、ひとつの細胞に数百~数千個あるそうです。
私たちは、肺で呼吸をしていると思っていますが、本当に酸素をつかって莫大なエネルギーを作り出しているのは、ミトコンドリアです。ミトコンドリアに何かあったら私たちは生きていられません。サスペンスドラマ定番の小道具”青酸カリ”はミトコンドリアのエネルギー生産ルートを壊してしまうので事件が起きるんですね。
そんなミトコンドリア、実は大昔は別の生物だったものが、私たちの細胞に共生するようになったという「細胞内共生説」で知られています。
地球上で光合成をする生物(植物の祖先:シアノバクテリア)が繁栄し、猛毒の酸素が急激に増えてきた時代、多くの生命が絶滅したそうです。そんな時代に酸素を利用して莫大なエネルギーを作り出すシステムを開発したのが、ミトコンドリアの祖先。私たちの祖先は、この生物を細胞内に取り込んで、この生物が作り出すエネルギーを自分の生命活動に利用しはじめたというのです。
昔、「パラサイト・イブ」という小説が映画化されたことがありました。これは、今まで労働を搾取されてきたミトコンドリアが反乱を起こすという物語でした。
今も、私のカラダの中でミトコンドリアは黙々とエネルギーを作り出しています。
ミトコンドリアは独自のDNAをもち、必要なときは勝手に分裂して増えるそうです。細胞分裂のときは、ふたつの細胞で山分けするそうですよ。
そんなミトコンドリアに、愛と感謝の気持ちを送ってみませんか?
今まで以上に働いてくれて、エネルギーが満ち溢れてくるかもしれませんね。