「リハビリするかしないか、指に聞いてみた。」~飯田みゆきのコラム 第6回

2016.12.29

2011年3月のことでした。森ですっころび、左手人差し指第二関節の靭帯を損傷した私は、整形外科で指の運動をするリハビリに通うことになりました。

これが、とっても痛かったのです。

整形外科の先生には、「リハビリをしないと指が固まって動かなくなるよ。」と言われ、痛みに涙を浮かべながら我慢していましたが、鍼や太極拳の先生には「痛いリハビリは自然治癒力が落ちるから、治りが遅くなるよ。」とも言われました。

さて、どちらが正しいのでしょう?
統合医療やホリスティック医学を学んでいても、実際に患者になってみるとやはり悩みます。

そこで、左手人差し指”本人”に聞いてみました。

“あなたはどちらがいいですか?”
“あなたはどうしたいですか?”

そう指に問いかけながらリハビリをすると、確かにとっても痛いのですが、リハビリ後に指が軽くなることに気がつきました。

“リハビリの先生が言うから我慢してやっている。”

という状態ではこのことに気がつきませんでした。
痛みを他人の責任にしている状態では、気がつけなかったのだと思います。

その日から、決心して毎日リハビリに通いました。並行して鍼もお灸もヒーリングもやりました。

おかげさまで、今では多少の違和感が残る程度に回復しています。リハビリしなかったらもっと早く治っていたかどうか、それはわかりません。が、今現在、後悔していないことだけは確かです。

「答えは自分の中にある。」と言うは易し、本気で選択するのはとても難しいということを教えてもらった「指の靭帯損傷事件」でした。
写真はリハビリを決心したころのものです。人差し指、まだまだ腫れています。

コラム執筆者

飯田みゆき(”自分の感覚を取り戻す” 森と魂のセラピスト)
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