『フランス旅を100倍楽しく!』 エコール・フランス みのよしのコラム【Voyage1】

2017.5.16
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フランス旅、ここから出発したい!
バカンス中になると、フランス人より観光客の方が多い。といわれるパリ。
それだけ多くの人を惹きつける場所。
フランス旅をパリの「シテ島」から始めてみてはいかがでしょうか。

メトロ4番線のCitéで下車し地下鉄から地上に出るとそこはもうセーヌ川の中州に位置するシテ島の上です。
パリが「パリ」と呼ばれるようになった由来はシテ島に住みついたパリシィ人ともいわれています。
ですので、まさにパリの始まりの場所なのです。

シテ島に到着したら、
天高く伸びる尖塔をもつノートルダムへ向かってみてください。
ちょっとそのノートルダムに入る前に、星を探してみましょう。
寺院入口から50mほどの広場に、はめ込まれている里程標と呼ばれる星形の印があります。
この里程標はフランス中に延びるすべての道の出発点を表す印で、
パリから○○kmという表記は、すべてこの印からの距離になっています。
さらに、この星を踏むとまたパリに戻ってこられるという伝説もあるのです!
これは上に立つしかありませんね!

さて、ノートルダム寺院に戻りましょう。
1163年に着工し約200年の歳月をかけ完成したノートルダムはフランス初期ゴシック建築の最高傑作です。
まずは入口のファサードの彫刻をご覧ください。
何と立派で細かな彫刻でしょう!
ファサード向かって中央の彫刻は下段は復活、中段は死者を天国と地獄へ分ける場面。上段にはキリストが描かれています。
ひとりひとりの表情もとても豊かでつい見入ってしまいます。向かって左側の2体の天使の微笑む顔にも注目です。
入場無料(塔と地下の聖堂は有料)も手伝ってかノートルダムの入口は常に人で溢れていますが、
中に入り、バラ窓や南塔の鐘、内部も目を見張ります。
ルーブル美術館に『ナポレオンの戴冠式』の絵がありますが、この戴冠式はまさにこの寺院で行われています。
実際の寺院の内部と、戴冠式の絵で描かれている内部を比べるのもちょっとした楽しみになるのではないでしょうか。

さて、ノートルダム寺院をぐるりと回ったら、
マリーアントワネットが収容されたコンシェルジュリーや、最高裁判所、サント・シャペルなども見学するのもよいかもしれません。シテ島を出たら次の場所へ参りましょう!

フランスは自由の国! 自分の気の向くままに、フランス旅を楽しんでみてください。
Bon voyage!

コラム執筆者

蓑よしの

〒東京都文京区大塚3‐1‐10 ラ・ネージュ小石川306
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HP: http://ecole-fr.com/
フランスブログ:http://info.ecole-fr.com/

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