横浜市神奈川区役所 地域活動の最初の一歩


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私たちが、区役所で普段関わりがあるのは、戸籍・住民登録・税金関係・保険年金など、暮らしに関する窓口が多いと思います。
公共の場である神奈川公会堂、地区センター、自治会、町内会などにおいて、文化・区民活動を推進している課があるのは、ご存知でしょうか?
その中で、私たちがいざという時に必要とする人財や知識は、どこで聞けば(知れば)よいのでしょうか?かたや、これまで培ってきた能力、知識を必要とされている場所や人に提供するには、どうしたらよいのでしょうか?
相互の意味合いで、ボランティア活動などが一例となりますが、実際は、どこで手続きをしたり、情報を得ればよいのかが、わかりません。

今回は、あまり知られていないけど、是非この機会に知っておきたいその窓口、地域振興課・区民活動支援センターについて、4名の相談員の方にお話しをお伺いしてきました。

こちらの区民活動支援センターのお仕事内容を教えていただけますか?

田中さん:ボランティアや市民活動に関すること、ボランティアをしたい人と求める人とをつなげたり(窓口で相談を受けたり)しています。
市民活動・生涯学習を支援するところでもあります。

山下さん:「かながわ区民 助っ人BANK」というのも、おこなっています。

田中元子さん。今年で勤務3年目。お子様は3人、小学生と幼児。

田中元子さん。今年で勤務3年目。お子様は3人、小学生と幼児。

「助っ人BANK」そのような制度もあるのですね。人財バンクのようなものですか?

山下さん:ただの人財バンクではありません。
生涯学習・福祉保健・子育て支援・学校支援・まちづくりなどの生活に密着した幅広い分野でボランティア活動をしたい人 に登録してもらっています。こちらでは、支援を求める人(依頼者)へ橋渡しなどをしています。
色々な登録者の方がいらっしゃいます。例えば「生麦事件」に関することに私財を投じて資料館を作り、事件について詳しく説明してくれる方や、南京玉すだれなどの芸を披露してくれる方など、色々な分野に精通してる方が登録してくれています。

田中さん:こちらから、能力に目をつけて登録をお勧めする場合もあります。スカウトのような感じですね。

山下 幸代さん。今年で勤務2年目。お子様は2人、小学生と幼児。

山下 幸代さん。今年で勤務2年目。お子様は2人、小学生と幼児。

黄さんと山田さんは、今年から勤務され、田中さんと山下さんは、以前から勤務されているとのことですが、皆さん、どのような経緯でこちらに勤めることになったのですか? 勤務体制も教えてください。

田中さん:私たち相談員は嘱託職員です。任期が5年までとなります。
私は専業主婦でした。出産をきっかけに仕事をやめて、第一子の時に親子で(子連れで)ボランティア活動を始めて約10年になります。その間は、出産などで休んだりもしましたが、色々なところに顔を出していました。保育ボランティアだったり、障がい児の将来を考えるサークルだったり、子どもに関わることが多かったですね。そうしているうちに、そろそろボランティアではなく、仕事をしようと思い、ボランティア活動を通じて、こちらの存在を知って試験を受けることになりました。

山下さん:私は、子育てをしつつ、コミュニティハウスなどでアルバイトをしていました。知人からのすすめで、隣の課の地域元気推進員に嘱託員として5年勤務して、その後こちらの試験に合格して、今に至っています。

黄さん:私は年の分だけ皆さんより、他での勤務(経験)は長いです。
今年の3月まで約10年、地域ケアプラザで、地域交流サブコーディネーターをしていました。他は主任児童委員を6年ほど。親子のたまり場「すくすくかめっこ」のサポートなどもしています。
20年ほど前、こちらで生涯学習を受けていたこともあり、ご縁があったんだなと思っています。

山田さん:私は、今も保育ボランティアとして活動していますが、神奈川区の生涯学級の利用者側として場所を借りていました。そこから声をかけられて、急遽締切りの2~3日前でしたが、家族と相談して試験を受け、働くことになりました。

山田 祥子さん。今年から勤務。お子様は2人、小学生。

山田 祥子さん。今年から勤務。お子様は2人、小学生。

皆さん、いろいろなボランティア経験という前段階があって、こちらで働くきっかけとなったようですね。こちらで働くにあたって、紹介から働くというケースが多いのですか?

田中さん:紹介だけでは働くことは、出来ません。試験があります。2つの課題の作文を書き、通ったら面接となります。作文自体が、ボランティア活動してきた人、地域に密着していた経験がある人でないと書きにくいものでした。

山下さん・山田さん:知人からの紹介ではありますが、私のときも小論文と面接がありました。相談員への道は、狭き門だと思います。

黄さん:25年前ベビーサークルが盛んで、乳幼児をもつ母親たちが親子で遊んだり、お出かけしたり、自分たちで企画する活動がありました。ベビーサークルのリーダーを経験後、幼稚園のPTA活動をしたりして交友関係をひろげていきました。
プレイパーク立ち上げにかかわったり、区の生涯学習講座に参加したりする中でさらに交友関係がひろがりました。同じ思いの人は呼びあうのでしょうか? どこかで繋がっていました。横のつながりは大きいですね。同じく地域活動をしている仲間から公募の情報をきき、トライしてみようと思いました。

黄(こう) 淳子さん。今年から勤務。お子様は2人とも成人されている。

黄(こう) 淳子さん。今年から勤務。お子様は2人とも成人されている。

皆さん、最初の思いは一緒で、人のため、地域のため、何か自分で出来ないだろうか、めぐりめぐって自分のためにもなる、そんな思いからはじめたのかも知れませんね。
同じ思い、体験をしているからこそ、親身になってくれる相談員だと思います。

プライベートのお話も少しお伺いしました。

黄さんは、お子さんが成人されているので、ご趣味がだんな様と一緒とのことで、お二人でスポーツ観戦など楽しんでいる一方、近所のお母さんたちと週一回おしゃべりウォーキングなど、人と会うのが好き、と笑顔で答えてくれました。

山下さんは、もっぱらアウトドアを楽しむアクティブ派で、家族ぐるみのお付き合いでキャンプにでかけるなど、常に動き企画を立てるのが大好きとのこと。

山田さんは、一見物静かな方に見えて、コンサートが大好き、昔はX-JAPANのコンサートに通っていたほど。最近は、息子さんと一緒にコンサートに出かけるほど。歯科技工士をしていたこともあり、細かいものをいじるのが大好きで、男性顔負けにコンセントを増やすなど器用な一面もあるそうです。

田中さんは、興味が多彩。休日には他区の行事やイベントに参加するほどで、趣味に仕事が混じっているかもしれないとのことでした。

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最後に皆さんおっしゃいました。

こちらの部署は、人や地域が対象です。自分たちの引出しがないと区民に対応が出来ないので、休日であろうと、常にアンテナを張って、皆さんのお力添えになれるようご相談、ご提案をしていこうと思っています。

今回お邪魔した、神奈川区役所の5階にある地域振興課・区民活動支援センター、1階受付で、ボランティアについて聞くと、必ずこちらを紹介されるとのこと。相談窓口カウンターには区民、市民の方々がひっきりなしに訪れるそうです。

ボランティアをしたい! と思ったら、まず相談に来てみませんか?

相談員の方から、どんなジャンルがあるか、どんなことがあるか、その方にあったものをご提案いただけると思います。

(※今回は、ボランティアについてふれていますが、生涯学習などもあります)

:竿

Information

神奈川区区民活動支援センター

神奈川県横浜市神奈川区広台太田町3-8 神奈川区総合庁舎5階

Tel:045-411-7089
web:神奈川区区民活動支援センター

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