夫との関係 第3回 ―女は大変! これからも一緒に歩んで行くために、妻の私にできること―


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「夫との関係」というテーマでお送りしてきた座談会。

第1回、第2回を通して、ホルモンのバランスの乱れや、父と母になるまでの気持ち的な面での速度のずれが、関係性に溝が生まれる要因であるということが見えてきました。

最終回となる第3回は、ご主人と足並みをそろえて、新しいステージへと上がっていくためにはどうしたらよいのか、また、自身にとってご主人はどういう存在か、伝えたい言葉などについて話していただきました。

結婚をする前は彼氏、結婚してからは夫、子どもが生まれたら父親、孫が生まれたら祖父。様々なターニングポイントとともに、自分自身だけでなく、パートナーの立場も変化していきます。その変化に伴って、関係性や気持ちはどのように変化していくものなのでしょうか...
プロフィール石川 江利子さん自宅の一室でカラーセラピーやアロマテラピーを施術する、Chamomile Salonを経営。サロン内で手作りアロマ石けん教室も行っている。お子さんは中学校2年生と小学校4年生の2人。石川 澄江さん神奈川区内で様々なスキルを活かして活動し...

プロフィール

石川 江利子さん
自宅の一室でカラーセラピーやアロマテラピーを施術する、Chamomile Salonを経営。サロン内で手作りアロマ石けん教室も行っている。お子さんは中学校2年生と小学校4年生の2人。

石川 澄江さん
神奈川区内で様々なスキルを活かして活動しているママたちの集まり「地区わJob」の代表を務め、様々なイベントを企画。ソーイングの講師としても活躍。お子さんは小学校6年生と2年生の2人。

亀田 恵美子さん
自宅の一室で全身、顔のトリートメントや妊婦向けのオイルトリートメントを施術するアロマテラピーサロン「あめつちのうた」を経営。妊活のためにフルタイムの仕事を退職。お子さんは1人で現在2歳。

長谷川 麻里子さん
送迎・託児を顔見知り同士で頼り合う「子育てシェア」を展開しているAsMama(アズママ)のママサポーターとして子どものお預かり、個性心理学「赤ちゃんともち」を通してカウンセリングを行っている。お子さんは小学校3年生、1年生、幼稚園の年中、生後4か月の4人。

前手 紀子さん
平成28年の年始より食育の講師活動を開始。平日は週3日経理の仕事をしている。お子さんは1人で現在2歳。

―――みなさん子どもを授かることで、これからは“親になる”という意識は共有しているのに、父と母になるまでの気持ち的な面での速度のずれによって、関係性に溝が生まれてしまうようですね。

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澄江さん:最近、妊婦さんや新米お母さんが子育てについてアドバイスを受ける際に、よく言われていることが、“お父さんになったばかりの人は、初めてアルバイトをした学生だと思え”だそうです。

全員:なるほど~。確かにぴったり!

澄江さん:新米のお父さんは、アルバイト初経験の学生さんと一緒で、やる気はあるけど、何をしたらいいのかが分からない。だから、自分も分からないながらも、ご主人にやってほしいことを指示してあげることが大事なのだそうです。たとえ、おむつ替えを失敗したとしても怒らないで、頑張ってくれたことに感謝する。お父さんも一緒に育っていくと、自分の負担も軽くなるし、気持ちも楽になりますよね。

―――“子ども”を育てながら“お父さん”も育てていく、ということですね。

前手さん:私も、今そこの部分で葛藤をしているところです。子育てをしながら、旦那さんのことまでお父さんとして育てるのは、大変だなって感じてしまうんですよね。

長谷川さん:でも、ご主人が協力してくれないと、不満もどんどん溜まっていくし、ゆくゆくのことを考えるとね…。

前手さん:確かにそうですね。きっと、「急がば回れ」なんだよね。長い目で見たら、結局は協力し合ってやっていくためにも、ちゃんと教えていかなきゃいけないんだよね。

澄江さん:子どもの場合もそうだよね。家のことなど、自分でやった方が早いけど、お風呂掃除を覚えさせる、とか。教えるのは確かに大変だけど、私にしかできないこと以外のことを少しずつフォローしてもらえるように、主人との関係を作っていくと、楽になりますよね。

長谷川さん:不満をため込まないように、ご主人に直接言うか、言わないとしても、うまくストレスを発散する何かを見つけることが大切ですね。

澄江さん:自分が望んで結婚した相手なのに、ホルモンのバランスとかで嫌いになってしまうのは、やはり可哀想ですよね。

―――前手さんは普段どのように、いわゆる“パパ育”をしていらっしゃるのですか?

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前手さん:私がお願いすれば、どんなこともやってくれます。例えば、使用済みの子どもの布おむつの手洗いや、出かける際の子どもの準備は、全て旦那さんがやってくれます。

全員:え! すごい!

前手さん:やってもらえるように色々と頑張りました! だから、料理以外はほとんどやってくれます。掃除も洗濯もやってくれるけど、こっちもだんだんエスカレートしてしまって、もっとやってほしいって思ってしまうから、最近少し反省をしていて、もっと感謝して、褒めないといけないなと思っています。

澄江さん:ご主人は年下?

前手さん:年下です。でも前提として、旦那さんも結婚するまでの間一人暮らしを経験してきているというのがあるから、できないって言われると、「なんで? 結婚前はできていたよね?」って思ってしまうんですよね。最近は、一つやってくれるごとに褒めるように心がけてはいるのですが、いちいち褒めなきゃいけないのか…、と思ってしまうこともあります。

亀田さん:まるでお母さんのようですね。でも、出かける際の支度までしてくれるなんて、ご主人すごいですね。

澄江さん:そこまでご主人がやってくれるのって、結構恵まれていることだと思うよ。

前手さん:最近それを言われるようになって、反省しなきゃなって思っています。何かやってくれたことに対して言いたいことがある際も、強い口調で呼ぶのではなく、「ちょっとちょっと~、ちょっと来て~♪」など言い方も工夫しています。

長谷川さん:ご主人に何か言いたいときに、「ちょっと来てよ!」とついつい言いたくなってしまうところを、前手さんは言われて嬉しい言い方や、やり方をしているからすごいと思う。

前手さん:以前は、確かに強い口調で言ってしまっていた時もあるのですが、そうすると旦那さんの返事も初めからムスッとした感じになってしまうので、これはよくないなと思って気を付けています。

澄江さん:姐さん女房だからこその、可愛がる感じもありますかね。

前手さん:でも旦那さんから、時々でもいいから頼ってほしいと言われているので、今自分でも息の抜きどころを探している最中です。

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―――気持ちよく手伝ってもらえるように、こちら側も様々な工夫をすることが大切なんですね。
では今、ご自身にとって、ご主人は夫、お父さんなどの代名詞でいうと、何にあたりますか?

澄江さん:子どもの面倒をよく見てくれる人だったら、“お父さん”っていうのが合いますよね。私はやっぱり主人かなあ。家族に対して、誰かの味方ってことはなく、間違ったことを言っていたら私にも怒るし義母にも怒るし、義父にも言うんですよ。なので、一家の“あるじ”という感じから、主人ですね。

江利子さん:うちもやっぱり主人かな。やっぱり家族の中で、お父さんの考えが一番っていうのがあるから。

前手さん:私は旦那さんかな。パパでもあるけど、私の夫でもあるから。

長谷川さん:私は、パパとか主人とか旦那さんというのではなくて、その人、という感じですね。特に役割とかにとらわれず、かな。

亀田さん:子どもができる前は、少し破天荒な性格の夫なので、振り回されるのが面白くて、我儘な先輩という感じだったんですけど、結婚して子どもができてからは、お城のお殿様ですかね。

―――“お殿様”ですか。それはどういった意味合いでしょうか。

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亀田さん:夫はお父さんとして、やっぱり威厳を保ちたいみたいで、その気持ちにちょっとお付き合いをしてあげているような感じです。

―――なるほど。ご主人と一口に言っても、自分自身にとっての夫の存在を表す言葉となると、多種多様といった感じですね。では最後に、この座談会を経て、今日ご自宅に戻られたら、ご主人に伝えたい言葉は何でしょうか?

澄江さん:自分だけ急に優しくなっちゃって、主人びっくりしちゃいそう!(笑い)

全員:本当にね! 何があったんだみたいなね!

前手さん:「ありがとう」ですかね~。

江利子さん「いつもありがとう」ですね。

長谷川さん:うちも「ありがとう」かな。

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―――感謝の言葉、いいですね。澄江さんはいかがですか?

澄江さん:「これからもよろしくお願いします。」ですね!

前手さん:それこそ、きっとご主人「急にどうしたの!? 何があった?」ってびっくりしちゃうね!(笑い)

―――亀田さんはいかがですか?

亀田さん:座談会を通して色々と振り返って、嫌だなと思っていたところがいいところだったなと感じました。自由奔放な性格が面白くて、一緒にいたんだなと感じたので、ずっと面白がっていなきゃいけないなと思いました。なので、「お父さん面白いね!」って言います。(笑い)

―――当初の思いを再び感じることで、新鮮な気持ちで相手と向き合える気がしますね。皆さんぜひ、ご自宅に戻られたら、ご主人に直接そのお言葉を伝えてあげてください。本日は、貴重なお話を様々ありがとうございました。

あとがき

 「夫との関係」について、3回にわたってお送りしてきましたが、いかがでしたか?

必要な変化を共に受け止め、乗り越えていくからこそ、夫婦は“生涯のパートナー”になるのだと思います。
血のつながりのない二人が“ずっと一緒にいる”という特別な関係で、長く一緒にいるために、一緒にいる在り方を共に見つけていくことが大切なのだと感じました。

ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

座談会 with

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座談会を開催したお店

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横浜ノイエ
貸しスペースやイベント、ワークショップなどを開催している、昭和レトロなコミュニティ・ハウスです。イベントや持ち込み企画等、お気軽にご相談ください。

:Blanchechou編集部

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