「いないいないばあっ！」はNHKのEテレで放送されている、乳幼児（0～2歳）を対象にした人気テレビ番組です（平日8:25～40、16:05～16:20放送）。1996年から20年近く放送されています。
この年齢のお子さんをお持ちのお母さん、お父さんにはおなじみの番組ではないでしょうか。
進行役の着ぐるみのワンワンとお姉ちゃん（現在はユキちゃん）、ちいさなお人形（現在はうーたん）を中心に、歌や踊り、なりきり遊びやしつけのコーナーなどで構成されています。
ちなみにワンワンの声を担当しているチョーさんは、以前Eテレ（当時教育テレビ）の「たんけんぼくのまち」に出演されていたので、ご存知の方もいるかもしれません。現在でも声優さんとしていろいろなキャラクターの声をあてています。また、ワンワンの着ぐるみの中に入り、ご自身で操演もされているそうです。
番組の中でも特に人気なのが、体操の「わ～お！」。ワンワン、ユキちゃんの周りで踊る小さな子供たち。つたないしぐさも癒されますが、カラフルでもこっとした衣装がまた可愛らしいんです。
自分の子も出演できたらな～と思った親御さんも多いのでは？ 実は、わ～お！に出演している子どもたちは劇団に所属しており、オーディションで選ばれています。スタジオの独特な雰囲気で泣いてしまうと撮影ができなくなるので、一般公募はしていないのです。
でも出演させたい！ どうやって劇団に所属するの？ オーディションはどんな感じ？ 「わ～お！」に以前出演していたお子さんのお母さんに、当時のお話しを聞いてきました。
「わ～お！」に出演しようと思ったきっかけは？
Mさん：この子が8、9ヶ月のころに、普段から物怖じしない性格と、比較的誰に対してもニコニコしている姿をみて、保育園にも通っていないし、時間もあるので、せっかくだからその良いところを活かせる場はないかな……と考えた時に、キッズモデルや子役が良いかも！ と思い、インターネットで検索して、今の事務所の存在を知り登録しました。そのタイミングが良かったのかもしれません、まもなくして「わ～お！」のオーディションがあることを知らされました。
「わ～お！」に出演するのは難関に思えます。どうしたら出演出来るのですか？
Mさん：いわゆる事務所（プロダクション）に、所属していないと応募が出来ません。所属事務所を通して書類選考、そしてオーディションとなります。オーディションは、実際の収録のように主役の女の子とワンワンがいて、その場で子どもたちが、どのようにしているかを審査しているようです。小さい子ども達ですので、踊れるということが目的ではなく、楽しくすごせているかが、審査対象のようでした。
確かに番組中、踊っている子、立っている子もいて様々ですね。月齢（年齢）は、同じくらいですか？人数は何人位いましたか？
Mさん：最初の収録の時点で、ほとんどの子どもが、1歳半前後くらいだったと思います。人数は、20名くらいの2グループでした。
年齢（月齢）の幅が狭いですね。しかも2グループ、人数も結構いますね。小さい頃は、体調とか崩しやすいから、そのことも視野に入れているのかもしれないですね。今はご出演されていないのですか？
Mさん：契約期間は、あっという間でした。継続希望しても、年齢（月齢）の関係かもしれませんが、出来ませんでした。収録の期間は約半年でした。年に2回ほどオーディションがあるようです。
「わ～お！」を収録する前に、レッスンはありましたか？
Mさん：集合してのレッスンはなかったですね。もしかすると事務所ごとに行っていたかもしれません。おうちでたまに踊ったりするくらいでした。
お伺いできる範囲でお願いします。衣装は、選べるのですか？ サイズはどうですか？ 収録時間、収録現場へ何人（誰）までとか、ありましたか？
Mさん：衣装は、5種類くらいあったと思います。毎回違うものが用意されていて、こちらで選ぶということは出来ませんでした。子どもも大体同じくらいの月齢だったので、サイズも特になかったようです。収録現場へは、私と子どもと2人で通っていました。ママと来ている子が多かったようですね。残念ながら付き添いは、1人までなのでおじいちゃん、おばあちゃんは来れなかったです。
「わ～お！」の収録で大変だったことや、何か生活に変化がありましたか？
Mさん：特に大変だったことは、無かったです。最初は着慣れない衣装に戸惑っていましたが、すぐ慣れたようでした。収録時間も早いと1時間ほどで終わっていましたし、通うのも時間がそんなにかかりませんでしたので、負担なくすごせていました。気にしていたのは、体調管理くらいでした。
「わ～お」に出演してみてどうでしたか？これから（または現在）の活動はどうされていますか？
Mさん：「わ～お！」の出演希望で、事務所に登録した訳ではなかったのですが、結果出演出来てよかったです。周囲からも応援していただきましたし、遠方に住んでいる親類にも、見てもらうことも出来ました。
何より本人もスタジオで楽しんで収録できていたので、良かったです。母子ともに良い経験となりました。
この非日常のスタジオでも、自然体でいれたので今後もチャンスがあれば、前向きにどんどん色々なことにチャレンジしていこうと思います。
