お母さまは何色ですか? ―カウンセラーあべのコラム 第1回 ―

2016.8.6
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ボクは学習塾の経営をし、またNPO法人で不登校生や保護者のサポートをさせて頂いており、日頃から、子どもあるいは保護者と接する機会が非常に多い立場にいます。

子どもたちと接していて思うのは、千差万別、十人十色、それはそれは、実に様々な個性にあふれているということです。「ひとりひとりみんな違う」としょっちゅう実感させられます。
しかし、お母さま方と接していると…怒らないで下さいね…なんだか最近は似たような方が多い。もしかしたら、お母さまって3種類くらいしかパターンがないのでは、と思ってしまうくらい、同じようなことを言い、同じような行動をされる方々が多いなと感じるのです。

現代の子どもは「個性がない」と言われています。しかしボクは「個性がない」のではなく「個性を出しづらい」「個性が見えづらい」という言い方が適切だと考えています。そしてその個性を、出しづらく、見えづらくしているのは、残念ながらボクたち大人なんですね。

「子どもの個性を伸ばそう」とする前に、まずはお母さまが自らの個性を大事にして欲しいと思っています。お母さまが、ひとりの女性として、人間として、自らの個性を認め、個性を生かし、個性を守り、個性を愛することで、子どもも個性を伸ばしやすくなるものです。

そんなことを考えながら、この場をお借りしてボクの思うことをつづらせて頂きます。どうぞ、よろしくお願いします。

コラム執筆者

阿部 伸一(株式会社REO 代表取締役/特定非営利活動法人いばしょづくり 代表理事)

1973年生。神奈川県横浜市在住。心理カウンセラー。
20代後半より、不登校生・保護者へのカウンセリングや学習・進路指導を始める。
『マニュアルは無い』をポリシーとし、特定の手法を用いずに『環境・行 動・資質』それぞれの状況を把握することで、個々に応じた対応や具体的なアドバイスに務めるという独特のスタンス。個別指導塾を運営していることもあり、『不登校からの学校選びと受験対策』『私立一貫校生の不登校対応』は専門分野。
2003年に学習サービス事業の株式会社REOにて「不登校サポートコース」を発足。また、2010年に不登校生、不登校経験者、保護者のサポー トを行う「特定非営利活動法人いばしょづくり」の活動開始。
近著「『不登校』は天才の卵」(宝島社)
web:株式会社REO特定非営利活動法人いばしょづくり
Blog:不登校でもイイじゃん ~あべのブログ~

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