歌うべきはタンゴ 「冴木杏奈30周年記念コンサートツアー2017~躍進~」


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今年デビュー30周年を迎える冴木杏奈さんが登場!

4月22日には、その30周年を記念したアルバム3タイトルを同時発売。
また、今年秋には記念コンサートがブエノスアイレス、パリ、ニューヨークから豪華バンドメンバーを加えて全国7都市で開催されます。
30周年を記念するアルバム制作秘話から杏奈さんのプライベート、さらには、自然体で生きることの大切さをブランシュシュを通してお話しいただきました。

自然に自由にわがままに!
一歩前へ進みたい全女性へ贈ります。

杏奈さんの魂トーク。
きっと探していた答えが見つかるはず。
今回もシリーズでお楽しみください!

30周年記念アルバム 3タイトル同時リリース!

ブランシュシュ:デビュー30周年、おめでとうございます!
4月22日には、30周年を記念した3枚組のアルバムが発売されましたね。

杏奈さん:ありがとうございます。
「魂の翼に乗せて ~30Años~」「一期一会 ~30Años~」「躍進 ~30Años~」
というアルバムを3枚同時リリースしました。
ファンの方がいろいろなジャケットを見たいのではないかということで、こういう形にさせていただきました。

ブランシュシュ:素敵なジャケットばかりですが、今回のジャケットはどのように決まっていったのでしょうか? 杏奈さんの中で、何かイメージがおありでしたか?

杏奈さん:私がこれまで歌を通して表現してきたすべてを、記念のアルバムには入れたいと思っていました。
ジャケットの撮影前から自分の中には、ある程度のイメージラインのようなものはあったんです。ただ、初めはアルバムを3枚出す予定はなかったので、メインのイメージしか自分の中にはもっていなかったんです。そのイメージに合わせて衣装は私が決めて持って行きました。撮影が始まっても、カメラマンさんとデザイナーさんと「あれもいいね」「これもいいね」「これも外せないよね」と話合いを重ねて、迷いながら進んでいました。そこで私のマネージャーさんから「こういう出し方をしたらいかがですか?」というアドバイスもあり、30周年記念アルバムは「3タイトルにしよう!」となったんです。
私の中にメインのイメージとしてあったのが、今回発売された3つのアルバムのジャケットで、その他にもいくつかイメージがあったのですが、それはブックレットの方で表現することにしました。着物も着たかったので、今回は着物姿も入っているんですよ。

「トレンタアーニョス」 ~30Años~

ブランシュシュ:3枚のアルバムのイメージを決める上で、杏奈さんが大切にされたことは何でしょうか?

杏奈さん:そうですね・・・。実は、「一期一会 ~30Años~」のジャケットのアクセサリーは、「Canto de Sirena カント・デ・シレーナ」の時に着けていたアクセサリーなんです。あれから随分経ちますが、以前のアルバムで使っていたものを何か残したかったというのがありました。昔のイメージを今回のアルバムで大きくして使ってみたかったというのがあります。
それからタイトルには「トレンタアーニョス」というスペイン語で30年という言葉は使いたいと思っていました。
初めの頃は、全部自分で詩を書いて大体15曲くらいで1枚のCDにしようと思っていたんです。でもいろいろと曲を選んでいくうちに、全部で20曲になったので、アルバム2枚に収録することにしました。それで、1枚は全部私が詩を書き下ろした曲だけを収録。そしてもう1枚はアルゼンチンタンゴの古い曲・フォルクローレの古い曲・新しく自分のために書いてもらった曲・自分が訳詞した曲・思い出のある曲を収録しようということになりました。そして、それらを2枚組でも作ることにして、3タイトル同時発売になりました。
それとボーナス・トラック。初めは2曲の予定だったんです。でもルイス・グレビッチさんにキーボードで「DESTINO~運命~」、ダニエル・ガルシアさんがピアノだけで「鏡」と、マエストロたちにも参加してもらっているので、だったらギタリストのアレハンドロ・シュワルツさんにもギターだけで「カミニート」で参加していただこうということになりました。そんな風にどんどん中身が濃くなっていったんです。
また「魂の翼」という曲は、初めは30周年記念アルバムには入れる予定はありませんでした。
でも、ある時パソコンのデスクトップにポツンと1つ、ワードファイルで曲が置いてあるのを見つけたんです。
「あれ? この曲何だろう?」と思って開いてみたら、「Con las alas del alma」とありました。
「えっ、何のためにとっておいた曲?」。
最初は何も思い浮かびませんでした。でも作詞家のエラディア・ブラスケスさんの名前を見て、「あ〜。そうか!」とすぐに腑に落ちました。
CD「神様おねがいします。」のときに、「人生讃歌」というエラディアさんの曲を歌って収録しているんです。エラディアさんはもう亡くなっているんですが、彼女は作家であり、タンゴ歌手でした。女性がタンゴを歌い続けていくのはすごく難しい中、生き方や精神性を歌詞にされた方でした。コンサートでご一緒するアレハンドロさんも良く「アンナ、もっとエラディアの曲を歌った方がいいよ」と言ってくださっていました。
「人生讃歌」を歌わせていただいた時にも、エラディアさんの後継者で、著作権などを全部管理されている方が「エラディアの曲は、アンナにピッタリです」「この曲は是非アンナに歌ってほしい」と言ってくださったんですね。その時、「機会があったら」と、自分なりにお蔵入りにはせずにパソコンのデスクトップにコピーしておいたのだと思います。
YouTubeで見てみたら、ダニエルさんの元の奥さまでフリア・センコさんって方が歌ってらして、ダニエルさんからも「アンナ、まだこの曲歌っていなかったっけ? もうとっくに歌っていたと思っていた」というくらい私にぴったりの曲だと言っていただいたんです。そしてダニエルさんにアレンジし直していただき、出来上がったのが「魂の翼」なんです。

再び、「Anita Inner World Evolution 番外編」

また、この曲は私が訳詞をしています。直訳は別の方にお願いして、私はその最終チェックと、そこから作詞をしていきました。エラディアさんの精神性の奥深さと私自身がもつものを合わせて、エラディアさんの詩を損なわないよう、そこに自分の想いも込めて仕上げていきました。
「魂の翼」は、「Anita Inner World Evolution 番外編」の中でも歌わせていただいたんです。歌詞を書いている時から、これは「Anita~」にぴったりだろうなと思っていたのですが、ご覧になった方からも「まるで、「Anita~」のために作られたような曲ですね」と言っていただきました。
それから「広島のためのタンゴ」。ペレとの戦いの場面で使った曲ですが、最初は違う曲が予定されていたんです。脚本の段階では「アメイジング・グレイス」にしようかという話をしていました。でも、戦いの気迫溢れる場面で「アメイジング・グレイス」は自分の中でしっくりこなくて、「Anita~」の演出の葛木さんと話をしたり、ペレ役の速水映人さんと台本読みをしながら、「ここはもっと緊迫感があって、もっと迫力がある方がいい」なんて自分の中で思っていたんです。
それで「広島のためのタンゴ」は、その場面には歌詞の内容やイントロの部分がぴったりだと思って、葛木さんにお知らせしたんですよ。そしたら葛木さんからも「ピッタリですね! いい歌ですね~」と言っていただいたので、ペレとの戦いの場面は「広島のためのタンゴ」を使うことになりました。

そんな風に、1つ1つの曲が「Anita Inner World Evolution 番外編」という舞台の中で、さらに輝きを増したのではないかなと思うんです。
そういう意味でも、「Anita~」は、いい30周年スタート直前の舞台になりました。

今年デビュー30周年を迎える冴木杏奈さんが登場!春には、その30周年を記念したアルバム3タイトルを同時発売。また、今年秋には記念コンサートがブエノスアイレス、パリ、ニューヨークから豪華バンドメンバーを招聘して、全国7都市で開催されます。30周年を記念する...

:夏井誓子

Information

冴木杏奈

北海道 旭川市生まれ。1987年「ミスさっぽろ」をきっかけに、タンゴ歌手としてデビュー。実力を認められ、アルゼンチンでのレコーディング、数々のメディアに出演。日本ではオルケスタデルソルのソロボーカリストとしても活躍。 『 ニューズウィーク』日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。ラファルダ・タンゴフェスティバルでは外国人として初となる「タンゴに貢献した20人」を受賞するなど、国内外で活躍の場を広げている。
※冴木杏奈オフィシャルサイトより

Web:http://www.annasaeki.com/

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30周年記念アルバム – リリース情報
冴木杏奈デビュー30周年記念アルバム

4月22日、記念すべきデビュー日に、3タイトル同時リリース!
「魂の翼に乗せて ~30Años~」「一期一会 ~30Años~」「躍進 ~30Años~」
奇跡が軌跡をつくる・・・
世界を魅了する“天使の歌声” 魂の集大成
冴木杏奈の世界、いまここに!
清らかな声が奏でる詞(ことば)が音となり、国を超え、宇宙までも響き渡る
“今を生きる”冴木杏奈が、夢、希望、勇気、愛をあなたにお届けします。

コミュニティFMラジオ番組「杏奈カフェ♪♪」

全国約90局でオンエアされています。2017年6月3日、放送300回記念リスナーズパーティ(公開録音収録)を開催する人気番組。サイマル放送(インターネットラジオ)なので、インターネットのつながる所なら、 全国、世界中、どこからでも聴くことができます。
JCBAサイマル(日本コミュニティ放送協会)

主なオンエア局と放送時間

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火曜 / PM8:00:むさしのFM

オンエア時間に冴木杏奈オフィシャルサイトの「Radio」のページから、FMラジオ局名の下の「Listen」をクリックするだけで、すぐに聴くことができます。

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