子供の歯に白いもの?虫歯? 〜エナメル質形成不全について 横浜市 伊東歯科医院 院長コラム 第12回

お子さんの歯に不自然な「白いもの」を見つけて不安になっているパパママ必見!

「まずは以下の2点を疑いましょう」

1.虫歯
虫歯は「黒」というイメージがありますが、初期虫歯は黒とは限りません。
今は削らない方法等、色んな治療法もあります。進行してしまう前にまずは歯医者さんに診てもらい相談しましょう。

2.歯石
歯垢(プラーク)が石灰化したものを歯石といいます。そのままにしておくと歯周病の原因にもなりますので、自己流で除去しようと考えず(歯の表面や歯茎を痛めたりします)定期的に歯医者さんに行って取り除いてもらいましょう。

そして、もしも歯科医の診断で、上の2つに当てはまらず「エナメル質形成不全」だと診断されてしまったら……
耳慣れぬ病名かもしれないですが、決して珍しい病気というわけでもありません。

<エナメル質形成不全の症状>
乳歯が生えてきた時から、まだらに白い部分があったり黄色や茶色がかっているような、軽度のエナメル質形成不全と、乳歯が生えてきた時から、歯が欠けていたり穴が空いていたりでこぼこしているような、重度のエナメル質形成不全とに分かれます。
特徴としては、左右対称に出ることが多いです。

<エナメル質形成不全の原因>
実はまだはっきりとした原因はわかっていないものの、可能性としては、妊娠中に飲んだ薬や栄養不足等が考えられるとされています。
赤ちゃんの歯は妊娠初期に作られるためです。
もしこれからまた妊娠を考えられている方や、いま妊娠中の方は、いま一度栄養管理を見直してみてくださいね。
ただ、これが原因、とはっきりわかっているわけではないので、お子さんの乳歯にそのような症状が出ても、ママがご自身を責めてはいけません!
それよりも「今後」の対策が重要です!

<エナメル質形成不全の対処>
ではどのように対処したら良いのでしょう。
実はそんなに難しいことはありません。形成不全になった歯は、虫歯になりやすい、という特徴があります。しかも虫歯になると進行が早いので要注意です。
『しっかり歯みがきをしてください』

フッ素入りの歯みがき粉を使ったり、デンタルフロスを使うと良いでしょう。
エナメル質形成不全の歯は外側のエナメル質が薄い(または無い)状態で弱いです。歯みがきの仕方は、前回のコラムでも紹介したように、優しくみがきましょう。
ただ、歯みがきをしっかりしていたら虫歯になりにくいかというと、それだけではありません。おやつや間食の食べ方によって左右されるところも大きいです。
甘いものをたくさん食べたり、時間を決めずにだらだら食べていると、どれだけ歯みがきをしていても虫歯になりやすいので、気をつけましょう。
これはエナメル質形成不全に限らずどなたにも当てはまることです。
また、歯が欠けていたり穴が空いていたりするような重度のエナメル質形成不全の場合は、表面を覆ったり等の治療を行うこともあります。

<エナメル質形成不全のその後>
乳歯でエナメル質形成不全の症状が出た場合、治ることはありませんが、上記にあるように適切な対処をしていれば、普段の生活に影響はありません。
また、永久歯に生え変わる時には影響はありません。
ただし、割合としては少ないですが、遺伝性のエナメル質形成不全と診断された場合は別です。遺伝性の場合は永久歯にも影響が出ますので、定期的に歯科医院に通い、適切に処置していきましょう。

取材・文:伊東昌俊(伊東歯科医院院長)

伊東歯科医院

神奈川県横浜市神奈川区神奈川本町2-10
Tel:045-453-1128
Web:http://www.ito-dental.net/

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