「”あなたって本当に面白いね”から始まるココロの旅。」~飯田みゆきのコラム 第5回

2016.11.25

「あなたって、本当に面白いね。」

ふと、誰かにそう言ってもらいたくなって、自分で言ってみた。

言ってみると、周りの人は時々そう言ってくれていていることを思い出す。

それでも感じるこの不足感はなんだろう?

どうしたら、私は満足するんだろう。

「本当に言ってもらいたい人は誰?」

と問いかけてみると、父親が出てきた。

私の父親は、いつもムスッとしていて、他人を褒めない人だった。
今はよぼよぼの爺さんになってしまったけど、思春期の頃は本当に怖かった。

「彼さえいなければ、私の人生はとっても楽しくなるのに・・・。ある日突然死んでくれたりしないかな・・・。」と思ったりもしていた。(思春期のころの話です。見逃してやってください。)

・・・ということで、ココロの中で彼に

「お前は、本当に面白いヤツだね。」

と、言ってもらった。

あ~、いい感じ。
私は、誰よりも彼にそう言ってもらいたかったんだ~、と、しみじみ。

よし。ついでに、言ってもらいたいこと、全部言ってもらおう。

「お前は、本当にいろんなことに興味あるよね。」
「お前は、オレの知らないところで頑張っていたんだね。」
「お前は、きめ細かい心を持っているんだね。」
「お前の発想は、豊かだな。」
「お前は、本当に相手を思いやる気持ちを持っているよね。」
「お前は、本当に自分で考える力あるよね。」
「お前は、本当に力強く生きる力があるよね。」
「お前は、本当にいい女だよね。」
「なんで、オレの子がこんなにすごい子になっちゃったんだろうね。」

そして最後に

「お前は、オレの自慢の娘だよ。」

あ~、すっきり。

私が誰かに言ってもらいたい言葉は、ほとんどすべて彼に言ってもらいたい言葉だった。

他の誰でもなく、私は父親に言ってもらいたかったんだ。

なぜだろうね。
リアルに誰かから言われるよりも、ココロの中で空想パパに言ってもらった方が、心がほっこりするの。

脳みそって頭悪いですね、まったく・・・。

コラム執筆者

飯田みゆき(”自分の感覚を取り戻す” 森と魂のセラピスト)
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