「あなたって、本当に面白いね。」
ふと、誰かにそう言ってもらいたくなって、自分で言ってみた。
言ってみると、周りの人は時々そう言ってくれていていることを思い出す。
それでも感じるこの不足感はなんだろう?
どうしたら、私は満足するんだろう。
「本当に言ってもらいたい人は誰?」
と問いかけてみると、父親が出てきた。
私の父親は、いつもムスッとしていて、他人を褒めない人だった。
今はよぼよぼの爺さんになってしまったけど、思春期の頃は本当に怖かった。
「彼さえいなければ、私の人生はとっても楽しくなるのに・・・。ある日突然死んでくれたりしないかな・・・。」と思ったりもしていた。(思春期のころの話です。見逃してやってください。)
・・・ということで、ココロの中で彼に
「お前は、本当に面白いヤツだね。」
と、言ってもらった。
あ~、いい感じ。
私は、誰よりも彼にそう言ってもらいたかったんだ~、と、しみじみ。
よし。ついでに、言ってもらいたいこと、全部言ってもらおう。
「お前は、本当にいろんなことに興味あるよね。」
「お前は、オレの知らないところで頑張っていたんだね。」
「お前は、きめ細かい心を持っているんだね。」
「お前の発想は、豊かだな。」
「お前は、本当に相手を思いやる気持ちを持っているよね。」
「お前は、本当に自分で考える力あるよね。」
「お前は、本当に力強く生きる力があるよね。」
「お前は、本当にいい女だよね。」
「なんで、オレの子がこんなにすごい子になっちゃったんだろうね。」
そして最後に
「お前は、オレの自慢の娘だよ。」
あ~、すっきり。
私が誰かに言ってもらいたい言葉は、ほとんどすべて彼に言ってもらいたい言葉だった。
他の誰でもなく、私は父親に言ってもらいたかったんだ。
なぜだろうね。
リアルに誰かから言われるよりも、ココロの中で空想パパに言ってもらった方が、心がほっこりするの。
脳みそって頭悪いですね、まったく・・・。