『三毒を絶ち一日の難を逃れる「梅」!梅酒パワーでイライラ解消、疲労回復♪』 藤田奈美コラム第6回

2017.5.11
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これからやってくる初夏の季節は梅の実る時期です。その梅で作られた梅酒。実は、飲み物としてだけでなく、普段使いの調味料としてとても役立つこと、ご存知ですか?

≪梅は健康食≫
日本の伝統食材である梅。「梅雨」の文字にもあるように「梅」と日本の「雨季」は、実は密接な関係があるのです。
雨季の5月下旬から出回る梅は、現在300種類以上もあるといわれ、江戸時代にはたくさんの品種の育成・改良が行われていました。「3つの毒を絶ちその日の難を逃れる」とまでいわれてきた梅は、昔から体によいとされてきました。血液さらさら効果や便秘解消、カルシウムの吸収を助け精神安定や不眠解消の効果や、加熱で血流を改善する物質が冷えをも改善する効果、胃機能の調節や疲れの原因となる乳酸を抑える効果などなど、たくさんの効果が期待されています。

≪梅酒=UMESHU≫

近年外国人旅行者のお持ち帰りお土産で、飲み物部門で第2位に輝いた梅のお酒「梅酒」。
日本の古来の果実酒でもある梅酒は、「UMESHU」 の名で海外の人々をも魅了しています。
梅酒の魅力である甘い味と香りは、日本で生活する外国人ばかりでなく世界の人々の心をしっかりキャッチしているようですね♡
≪かつて「梅酒」は家庭の「薬用酒」だった!≫
梅の有効成分がたっぷり染み出している梅酒。昔から家庭に備えておきたい常用薬ともいわれてきました。
クエン酸やリンゴ酸が豊富に含まれている梅酒は、炭水化物と同時に摂取するとグリコーゲンを効率的に蓄積することができるといわれ、よく飲まれていたそうです。夏バテをしない体づくりに大変役立ちそうですね。
また、梅酒をつかったローションで湿布を作ったり、消炎効果があることから火傷や打撲傷などの応急手当てとしても使われていたそうです。梅酒は昔から外用薬としても重宝され、家庭の「健康酒でもあり薬用酒」でもあったのですね♡

≪イライラ解消に効果あり?≫
ミネラルとカルシウムも多く含まれている梅酒は、精神的イライラ解消に期待ができます。イライラしている時のカルシウム補給は、とても重要なのです。
梅酒のもつクエン酸もまた、カルシウムの吸収を助ける効果がありますので、イライラが収まり気分転換やストレス解消にもつながるとよいですね。
さらに、梅酒の甘い懐かしい香りはアロマテラピー効果が大♡ 脳からアルファ波が出て、心も体もリラックス状態になれるといわれているのです。

≪疲労回復と温活にいい?≫
梅酒に含まれるクエン酸は、レモンの15倍、梅干の6倍ともわれていますので、疲れの原因となる疲労物質の乳酸を分解し、エネルギー代謝を活発にしてくれます。体と心の疲労を回復してくれる梅酒は、冷え改善効果が大☆ですから、血流悪化による冷え症に悩む女性にもおすすめです。
血行が良くなり血流が促進されると、冷え性や不眠症の改善に大いに役立ちます。体や内臓が温まると、手足や指先も温まり神経が和らいで、朝までぐっすり眠れるのです。

≪梅酒を使ったレシピ≫

こんなに素晴らしい梅酒、お料理の時の普段使いの調味料として、その威力を大いに発揮してもらうというのはいかがですか? おすすめは「梅酒を使ったさつま芋の豚肉焼き巻き」。サツマイモのビタミンエース(ACE)は、抗酸化作用が期待されていますので、アンチエージングにもよしです。また玉ねぎは豚肉のビタミンB1の吸収を助けます。ビタミンB1は、糖質のエネルギー代謝に効果がありますので、ぜひご自宅でトライしてみてください。

梅酒を使ったさつま芋の豚肉焼き巻きの作り方はこちら
https://chefgohan.gnavi.co.jp/detail/4251/

梅酒の効能、魅力、そしてその梅酒を使ったレシピをご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
たくさんの効能をもった梅酒で、今月も元気に華麗に、そして晴れやかな気分ですごしませんか?

コラム執筆者

藤田奈美

神奈川県横浜市港北区日吉6-9-18
Tel : 045-562-9426

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