みなさま、はじめまして。
西洋占星術とタロットを中心に鑑定をさせていただいておりますキャロラインと申します。
これからブランシュシュさんで、西洋占星術やタロットを中心に占いのあれこれをお話させていただきます。
さて、占いといいますと、まず思い浮かぶのは何でしょうか?
いわゆる「星占い」をあげる方も多いのではないでしょうか。
「毎朝TVでチェックしている」「ネットの星占いはつい読んでしまう」という方も多いでしょう。
すっかりお馴染み、生活の一部?となっている方もいるくらいの星占いですが、これは西洋占星術の一部なのです。
西洋占星術は、ホロスコープと呼ばれる、あなたが生まれたときの星の配置、10個の星(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)と12のお部屋、12のサイン(星座)で見ていきます。
いってみれば、生まれたときの星の地図ですね。
ホロスコープを見れば、どのようなものを持って生まれてきたかがわかりますし、現在や未来の星の配置と合わせてみることによって、今後の運勢もみることが出来ます。
その中で、太陽がどのサイン(星座)にあったか、ということで見ていく占いが「星占い」です。
乙女座、山羊座といった、○○座とは、春分点(牡羊座)を基準に、黄道という太陽の通り道を30度ずつ12個に分けたものです。これが黄道12宮で、いわゆる12サイン(星座)となります。
生まれた時の太陽が獅子座にあれば獅子座、魚座にあれば魚座となります。
この「星占い」は1936年にロンドン・サンデー・エクスプレスと言う新聞に、占星術師のR.H.ネイラー氏が執筆したのが最初です。
誕生日さえわかればよいので簡単で、判りやすいため、大ヒットしました。
西洋占星術の起源は、紀元前2000年とも3000年ともいわれ、現代のホロスコープの原型は紀元前1世紀には確立していたといわれています。
このような長い西洋占星術の歴史からいえば、「星占い」が世に出てきたのは、つい最近といっても良いでしょう。
当たる?当たらない?星占いのヒミツ
さて、人気の高い星占いですが、「当たる!」という方もいれば、「当たらない…」という方もいます。
以前、鑑定させて頂いたお客様に、普段目にする星占いについてお尋ねしたところ、すごく当たっていると思う方が2割ちょっと、まあまあ当たっているという方が3割ちょっとでしたので、だいたい6割くらいの方が「星占い」は当たる、と感じていらっしゃるようです。
太陽は西洋占星術において、自分自身をあらわす非常に大事な星です。
ホロスコープ上の10個の星の1つではありますが、その重要度からいえば、単独で使ってもある程度の確立で当たるのです。
でも、当たりやすい方と当たりにくい方がいるのも事実です。
では、なぜ「当たらない」と感じる方が出てくるのでしょう?
それは、西洋占星術において、太陽は非常に重要な星ではあるけれど、それ以外にも重要な星があり、その影響が強ければ強いほど、太陽のサイン(星座)で占う星占いは当たらないと感じられる場合が多いのです。
たとえば、感受性豊かで繊細、優しいといわれる魚座さん。
生まれた時間がわかれば、太陽と同じように非常に大事な月の位置がわかりますので、太陽=意思、月=感情の二つの方向から見ることができます。
例えば、ベッキーさんのトラブルの際、優等生タイプでよく気がつく元気な女性というイメージとは異なり、スタッフさんから「イライラしやすい」「性格がキツイ」といった話が出てきました。
ベッキーさんの太陽は魚座で、月は牡羊座ですから、太陽のサイン魚座の気配り、優しさといった良さと同時に、月のサイン牡羊座のせっかちでイライラしやすいところもお持ちになっているため、裏表があると感じた方もいらっしゃるのでしょう。
(もちろん、本来、牡羊座の傾向として、良いものもたくさんあります。)
ベッキーさんではなくても、たとえば、太陽が魚座で、行動力を表す火星が牡羊座にあり、冥王星と組んでいる場合、非常にアグレッシブで集中力があり、「よし!いくぜ!!さあ行くぜ!!!」とイケイケどんどんな行動をされることが多いので、「星占い?全然当たらない!」と思われることも多いのです。
その他、同じサイン(星座)の星が3つ以上あると、そのサイン(星座)の性質が強調されますので、太陽の性質より強く現れる場合もあります。
また、西洋占星術には年齢域というものがあり、星によって影響の大きい年代が異なります。
月の年齢域は0~7歳
水星の年齢域は7歳~15歳
金星の年齢域は15歳~24歳
太陽の年齢域は24歳~34歳
火星の年齢域は34歳~45歳
木星の年齢域は45歳~57歳
土星の年齢域は57歳~70歳
天王星の年齢期は70歳~84歳
海王星の年齢域は84歳~100歳
冥王星の年齢域は100歳以降
太陽の年齢域は24歳から34歳ですから、この年代の方が一番当たりやすい、ともいえます。(年齢域の区分は諸説あり、多少の前後があります。)
もちろん、年齢域以外の年代でも、太陽はその人自身を表しますから当たらないということではないのです。
また「星うらない」の運勢的なものは、太陽のサイン(星座)と現在の星の位置によって導きだしています。約30日あるそのサイン(星座)の最初と最後の誕生日では星の位置が異なりますから、「ラッキーな日」に多少のズレがでてしまうのです。
星占い、素朴な疑問!
星占いで誕生日が射手座や、蠍座になるのはどうして?
それは、地球の公転周期が1年365日で一周するのではなく、数時間の誤差がありますので、星座の境目が変わってきてしまうのです。
例えば、今年の11月23日は射手座の0度に太陽が位置しますので射手座ですが、2003年の11月23日は蠍座の29度に位置しましたので蠍座です。
お誕生日がサイン(星座)の境目の方は、一度、ホロスコープ作成サイトで簡単に出せますので、お調べ頂いておくと、良いかもしれませんね。
星を上手に使いましょう!
さて、今回は身近な星占いについて、星読みキャロラインがお話させていただきました。
本当の西洋占星術の魅力は、生年月日と出生時間、出生地から割り出すホロスコープで詳しく見ていくことで生まれます。
私はこれを星のトリセツと呼んで、自分自身の取り扱い説明書だとお話しています。
気軽な「星占い」も楽しいですが、あなた自身の星の地図、ホロスコープに興味を持っていただけたら、本当の自分を知り、これからの人生の大きな指針になってくれるでしょう。
ブランシュシュさんでは、これからちょっとコアな西洋占星術やタロットのお話をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
次回もどうぞお楽しみに!