~世界中のキンダー映画祭を席巻、50超えの賞に輝くキッズムービー! クレーンはジェットコースターに、ではイチゴミルク製造機は何からつくるの!? 四歳児たちの、大好きなおじいちゃん救出大作戦!~

ⓒVeit Helmer Film-produktion

監督・製作・脚本 ファイト・ヘルマー ドイツ映画 配給:エデン、ポニーキャニオン
原題:QUATSCH UND DIE NASENBARBANDE
公開:2月11日より109シネマズ二子玉川、全国109シネマズほか公開

世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方

ⓒVeit Helmer Film-produktion

子どもはコンクリートミキサ車や建設重機が大好き。このドイツのミュージカル仕立ての児童映画『世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方』は、幼稚園を抜け出した6人の子どもたちが、重機やコンクリートミキサ車を大改造、ミキサ車はイチゴミルク製造機に造り変えてしまいます。

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平和な村に胡散臭い消費者調査会社の調査員が乗り込んできて、平均的な村をモニター村にしようとします。市長や若者たちは歓迎しますが、子どもやお年寄りは上から目線の銀色服を着た調査員に不満を持ち、モニターに反対します。そこで若者たちは、邪魔なお年寄りたちを老人ホームに閉じ込めてしまいます。
子どもたちは大好きな老人たちを救い出し、平均的な村を特別な村にすればモニター対象から外されると考えます。6人の子どもたちは大人たちを眠らせ、親友のアカハナグマのクアッチと一緒に、大人たちが作り上げたシステム、乗り物、設備を新しい仕組みに造り変えてゆきます。クレーンはジェットコースターに、船は潜水艦に、ミキサ車はイチゴミルク製造機に。これで特別な村に生まれ変わりました。そして目が覚めた大人たちは…。

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『ツバル』のファイト・ヘルマー監督のオリジナル脚本(ハンス・ウルリッヒ・クラウゼ共同脚本)。ヘルマーの奇妙な作風は児童映画でも健在。左右対称の構図、秩序の破壊、狂気のエスカレート。子ども対大人、旧来の設備を新機能に改造。それを成し遂げるのは未来を担う子供たちなのです。
子どもは大好きなお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが困っていると、何とか助けようとするものです。この映画も、大好きなおじいちゃんを助けよう、大好きな村を守ろうと、子どもたちが一丸となって奔走します。
では、子どもたちと一緒に行動するハナグマは何の象徴なのでしょう。どうも重機などの改造を担っているようで、子どもには難しい部分を補う技術屋であり、知恵者のようです。もしかしたら、子どもたちがつくり出した幻のペット、あるいは守護神なのかもしれません。
6人の子どもたちのイメージは「アワーギャング(ちびっこギャング)」シリーズにインスパイアされたそうですが、筆者はむしろ、鼻水を垂らしながら子供たちがドドドッと走っていく楳図かずおのコミック「まことちゃん」を思い出しました。

Web : 『映画公式サイト

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